el_payasoのブログ

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元号雑感...元号ってなに?という話、「令和」どうなのよ?という話。

 

 元号の話をする前に。

なぜ元号が存在するのか?当たり前のように感じても、常に疑問は持っておかないといけない。

 

ところで、元号ってそもそもなんだろう?元号というのは、そもそも中国の文化。中国の王様が、自分が王様だった時代につける称号のようなものだった。僕らがペットに名前をつけるように、王様は自分が支配した時代に名前を付けたのである。

日本の王様は、中国の王様をまねして、今から1300年くらい前に自分たちオリジナルの名前を付け始めた。一番最初は「大化」。

さて、大事なことは、元号とは王様のもとで成り立つということだ。実際に、中国では王様がいなくなってしまった時期に、元号を付けることをやめた。元号とは、王様の特権、象徴だからだ。今から100年くらい前の話だ。そして中国には、もう元号が存在していない。

 

さて、いま日本という国は、どんな小さなことでもルールを作り、このルールに従ってやっていきましょう、ということになっている。ルールで禁止されていることや、ルールに書かれていないことはやってはいけない。たとえば今回話題にあがっている元号というのも、「元号作りますよー」というルールが決められている。決められているから、元号を作ることができる。国が決めるルールのことを「法律」という。

国全体がルールに従ってやっていこう、という考え方を「法治主義」という。黒船騒動のあたりで、ヨーロッパから持ち込まれた思想だ。もともと日本にもルールは存在していたけど、「国全体」をまとめるルールは存在していない、というか、あいまいにされていた。「武家諸法度」とか、「大宝律令」とかいう、あれだ。

明治時代になって、これを作らないといけなくなった。そこで作られたのが「大日本帝国憲法」、それにくっついてくるさまざまな法律。天皇は日本の王様だ、ということもルールで決められた。ここで初めて、元号という文化はルールになった。

 

 

これが、元号の存在する根拠だった。

王様がいること。②ルールで決められていること。

これがグチャグチャになったのが、太平洋戦争だ。ここで負けたことによって、日本では新しいルールが作られ、天皇は日本の王様ではなくなってしまった。さらに、元号のルールが消滅してしまった。

こうなると、「元号、もう使えないんじゃね?ていうか、そもそも使う理由ないんじゃね?という話になってくる。日本は王の国ではなくなった。ルールもない。

ところが、根拠がなくなった後も、日本の人々は「クセ」で元号を使い続けた。その結果、元号は人々の間で存在し続けた。なんとも曖昧な話だけど、事実だ。

「なんかクセで使い続けてるけど、ルールにしたほうがいいんじゃね?」となったのが、今から40年くらい前の話。そして、ルールは作り直された。天皇は王様じゃないから、彼が元号を作ることはできない。その代わり、日本で一番えらい人が作ることにしよう、ということになった。でも、昔からの流れもあるから、天皇に合わせて元号は変えていこう、ということにもなった。

 

・・・ということを理解したうえで、さあ考えよう。

「令和」である。

 

「和を令する」。と読めてしまう。「読めてしまう」というのが実に怖いなあと思う。この曖昧さ加減。

ここで思い出す、天皇の存在と元号の歴史。結局のところ、和とは王様から与えられるものだという発想でいきましょうと、そういうことになるんじゃないか。。封建丸出しというか、「お上」の存在を強く意識させられる元号だと思った。ものすごい時代遅れ、いや、ある意味では時代の最先端なのかもしれないが、そんなことを考えさせてくれる。

なーんて、考えてしまうのは、あまりにも穿っているのだろうか。でも、そういう人もいるよねきっと。俺ならまだしも、海外のお偉いさんとか、どーすんだろう。

 

持論だけど、WWⅡを終えて天皇制が廃止されなかった時点で、日本の連続性というか、今の日本が戦前からの地続きで成り立つことは確定したと思っている。元号が「クセ」で使われ続けてきたのは、その象徴のようなものだ。ちょっと怖いなと思うのは、この「クセ」による地続き状態を誰かが悪用してやしないかということ。

元号天皇とは切り離せない関係だ。そのことを利用して、例えば今回の「令和」のような言葉を、天皇を盾にして発信したり、なんてこともできる。天皇の存在をいい感じの隠れ蓑にして、国のテーマを決めてしまおうとしている輩が、もしいたとしたら。「令する」のは、誰なんだろう。

 

ズレを感じてならない。日本には憲法があって、法律があるのに、「令和」という言葉が、国の表題として、時代の象徴として、まかり通る。ここのズレを察知しておかないと、僕は怖い。後になって、「思うてたんと、違う!!」とは言えないんだよ。

うまくやれればいいんだ、うまくやれれば。でも、僕みたいなやつは、そこをうまくやれない。だから、考えてしまう、元号だなあ。

ここ、ちゃんと説明してほしい。「令」を使う危険性を考えなかったのか、ということ。でも、説明しないんだろうなあ。なんで今回万葉集から取ったのか、という質問にも、バッチリはぐらかしてたしさ。

 

ということで、元号雑感でした。つづく。